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ふと思うこと

『ノルウェイの森』の映画化を手がけた、ベトナム出身のトラン・アン・ユン監督が、原作者の村上春樹氏を直接訪ねた時の話が、何年か前の『朝日新聞』に載っていました。村上氏がマラソンランナーであるということはわりと知られているようですが、その時の待ち合わせ場所もトレーニング・ジムで、村上氏はルームランナーの上を走っていたようです。
 その時、村上氏は、ユン監督に「いい小説はゆとりがないと書けない」というようなことを語っていましたが、その言葉が、私の心に今でも引っかかっています。
 たしかに、何でもそうですが、いい仕事をしようと思えば、ゆとりが必要なのでしょう。逆に、村上春樹氏のような大作家になると、執筆に専念できる環境が与えられるわけですから、小説を書くということに関しては、時間的なゆとりに恵まれているのかもしれません。
 ただ、何かの「夢」を追いかけるのに、そのことだけに専念できる人がどれほどいるかということです。たとえば学生には時間があるでしょうが、その頃から何か1つのことに集中して取り組む人も、なかなかいないのではないでしょうか。もっとも、「天才」とは、なかなかいない、ごくごく少数の人たちのことをいうのでしょうけど。
 いずれにせよ、何かに本気で取り組もうとする時、潤沢に時間が与えられているという人は決して多くはないはずです。
 去年でしたか、知人が、英語の諺を1つ教えてくれました。「最も偉大な作家とは、書き続けた素人である」と。(彼女は英語で言ってくれたのですが、英文を正確に覚えていません・・・)
 いや、それは、ひょっとして、「天才ではない」人たちへの、何かの慰めかもしれない。それでも私は、その言葉に、ある広がりを感じたのもまた事実です。
 太宰治は、初期の小説の中で(たしか『晩年』という作品だったように思いますが・・・)、一流の芸術作品というものにはどこか素人臭さが感じられるものだ、というような文章を記していたのを、ふと思い出しました。
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