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It’s Only A Paper Moon

 今年最後の「スーパームーン」に世の中が騒いでいる時、約300㎞のドライブを終えた私は、疲労を感じながら、コンビニエンスストアで缶ビールとナッツ、それから新聞を買いました。
 帰宅して、ビールを飲みながら紙面をめくると、昭和天皇の生涯が宮内庁によって記録された「昭和天皇実録」が大きく特集されていました。
『源氏物語』の読者である私は、平安時代における帝(=天皇)について書かれた古文を読む機会が多いために、天皇という言葉を聞いて、すぐには国家観に結びつくことはないですが、それでも昭和天皇だけは、特別な思い入れがあります。
 記事の中では、昭和天皇の生涯を数々の写真で回顧した紙面がありました。時に、写真は、文章には出せない迫力がありますよね。私はビールを飲む手を止めて、昭和天皇の写真に思わず見入ってしまいました。
 最も衝撃を受けたのは、天皇の幼少期の写真でした。子供用の装束に身を包んだ2歳頃の姿、父である大正天皇に手を引かれる様子、さらには学習院初等科の制服を着て相撲を取る皇太子時代の写真までありました。
 それらの写真を見て、まず思ったのは、天皇も死ぬのだということでした。
 昭和天皇は、戦前・戦中は「現人神(あらひとがみ)」として人々に崇められ、戦後は国家の「象徴」として、政治的発言力を失いました。おそらく、これほどまでに激動の人生を歩まれた孤独な天皇は、他にいないのではないかと思います。その天皇も、26年前に崩御されているわけです。
 私はその写真を見て、改めて、人は誰もみな死ぬのだという事実に飛躍してしまいました。当然、自分も死ぬ。だとすれば、今まさにこの瞬間、自分はどう生きるべきなのか、もっと本気で考えなければならないのではないか。そう思うと、心が焦りだしました。
 窓の外では、スーパームーンによって照らされた夜空に、うろこ雲の黒い影が広がっていました。
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