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スリーアローズ・ストーリー 4

 自分が得意とするラグビーの指導者になったにもかかわらず、道に迷いかけていた私でしたが、そんな中にも差し込んでくる一筋の光がありました。
 それは、新しく入ってきた1年生の存在でした。
 まず春先に6人の選手が入部してくれました。熱血漢のI君、サッカー部あがりのT君、野球部あがりのS君、朴訥ながらも闘志を秘めたO君、ラグビーをするとは思えないほどに細身のK君、そして、中学時代は神奈川の選抜チームでラグビーをしていたF君です。
 6人という数は決して多くはないわけですが、私は彼らの真剣に取り組む姿勢に支えられました。もちろん、2・3年生が丁寧に指導してくれたことが大きいのは言うまでもありません。ただ、1年生たちは、無断欠席だけはしませんでした。休まずに練習に参加するというのはごく当たり前のことのはずですが、当たり前のことを当たり前にできるということが、あの時の私には、何よりも尊く感じられました。
 そして、秋には、さらに2人の1年生が加わりました。1人はバレー部から転部してきたN君です。彼は身長も高かったですが、それ以上に高い闘争心をもっていました。
 もう1人は、サッカーの有望選手で、キャプテンと同じサッカーチームに所属していたM君です。身体能力が高いからということで、キャプテンが勧誘してくれたわけですが、結局M君は、サッカーを辞めてラグビー一筋に取り組むことになります。そうして、後に新しいチームのキャプテンとして活躍する選手に成長します。
 3年生の引退を夏に控え、寂しい想いに駆られていた私でしたが、8人の1年生に励まされながら、グラウンドに立ち続けました。
 当初は選手たちを支えようと決めていた私でしたが、気がつけば、選手たちに支えられる監督になっていました。
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Author:スリーアローズ
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