スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スリーアローズ・ストーリー  14

 そうして、M君と同じように、私も、悩んでいました。
何より、山間部の初任校で得た「熱意と誠意は必ず伝わる」という金言めいた経験則が、まさか、進学校の高校生に通用しないとは、思ってもみませんでした。
 高校時代、1週間以上にも及ぶ真夏の合宿の間に、「監督とは何と楽な仕事なんだろう」と恨めしく感じたことがあります。練習中は、泥まみれの私たちを怒鳴ったりするだけで、それが終わればいち早く宿舎に帰り、たばこを吸いながらロビーで談笑する。そんな姿を見ながら、理不尽さすら覚えたことがあります。
 もちろん、それは高校生の一方的で恣意的な見方でした。いざ自分が監督のポジションに着いた時、選手の時には想像もできなかった心労がのしかかり、そこで初めて、休日を割いてまでも指導してくださった高校時代の監督に対する真の敬意が沸いてきたのです。
 監督としての悩みに直面しながら、私は、こんな声を聞いていました。
・大きな試練とは、何かを成し遂げた後にこそ待っている
・つまり、何かに挑戦しようとする時、思い通りにいかないのが人生である
 それまで「プラス思考」で生きてきたつもりでしたが、実は、本当の「プラス思考」とは、そんなに生やさしいものではないということを思い知らされました。
 世界は思ったよりも広く深く、しかも刻一刻と変化している。その変化の潮流は、情報化社会の中で、我々のいる地方にも確実に波及している。だから、ラグビーのチーム1つとっても、過去の自分の経験だけですべてがうまくいくほど、甘くはなかったのです。
 私が初めてグラウンドに立った日にキャプテンから言われた言葉が何度もよぎりました。
「僕たちには僕たちのやり方がある。先生は昔ラグビーをしていたということだが、今のラグビーは進化している。だから、僕たちのやり方を変えるようなことはしないでほしい」
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

作者

スリーアローズ

Author:スリーアローズ
*** 
旅に出ましょう
それも
とびっきり寂しい旅に・・・

最新の文章
リンク
みなさまの声
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
目次
月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。