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スリーアローズ・ストーリー  15

 職員室でもずっとラグビーのことを考える日々が続きました。私は、これまでの自分のやり方を裁いていたのです。そしてちょうどその頃、前任校では知らなかった事実を知ることにもなりました。
 進学校の教師の本分はあくまで「学習指導」であり、部活動に熱心になることは、えてして他の教員からの批判を受けることにもなりかねないのです。自らの限られた経験を頼りに突っ走っていた私は、それに気付くのにずいぶんと時間がかかってしまいました。
 だから、職員室にいる時に部活動のことで頭を抱える姿を他の教員に見せることは、必ずしもプラスには働かないということをうすうす感じ始めました。その点においては、初任校の方が恵まれているようにも思われ、感傷的にもなりました。  大規模校では、教師の指示を待たなくとも主体的に考え行動する生徒が多いということもあってか、職員室の中での話題は、ほとんど進路のことに限られているような気がします。誰がどこの大学を目指していて、今の偏差値ではまだ足りない、だから、もっと頑張らせるか、それとも志望大学を下方修正するか・・・そんな話で持ちきりです。
 逆に小さな学校へ行けば、センター試験を突破しようという生徒もほとんどいないためにそんな話題にはならないわけですが、その代わりに生徒の学校生活や家庭のこと、交友関係や抱えている悩み、そんな情報を多くの教師が共有し、親身になっています。
 大規模の進学校の生徒だからといって、悩みがないわけではない。思春期に直面する高校生は、誰もがそれぞれに悩みながら日々を生き抜いているというのが私の実感です。
 多くの生徒がセンター試験に挑戦する進学校だからといって、必ずしも1人ひとりに応じた教育活動が行われているとは限らない。それが、職員室でふさぎ込みながら、私が感じたことでした。
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Author:スリーアローズ
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