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スリーアローズ・ストーリー 16  

 そういえば、その頃に学んだことがもう1つありました。「一生懸命やれば、必ず味方になって応援してくれる人が現れる」ということです。私の場合、それは国語教師のR先生でした。
 R先生は、いつもきちっとした身だしなみをされながらも、いかにも学生時代は文学少女だったという面影をどこかに引きずった方でした。正確な年齢は分かりませんでしたが、もうすぐ定年を控えているあたりだったと思います。
 同じ国語教師として、私とはずいぶんとタイプが違うR先生に、いつのまにかいろんな相談を持ちかけるようになっていました。
 これを言うと、R先生に怒られるかもしれませんが、彼女は職員室の中では存在感が大きい方ではなく、さしずめ、花壇の隅っこで人知れず咲く花のような雰囲気でした。だからこそ、私の話に興味深そうに耳を傾けてくれ、そうしてアドバイスをくださいました。
 スポーツには縁のないR先生にラグビーの話をしても、なかなか通じないところもありましたが、私が求めたのはプレーのことではなく、選手1人ひとりについての話でした。
「ラグビーが上手ではなくても、あえて危険なスポーツにチャレンジしようというところは評価できますね」とか「あの子はラグビーをすることで人生が変わったと思いますよ」とか、私が本当にうれしくなるような話をしてくださったものです。
 それで私は、職員室にいる時は、他の教師に聞こえないような小さな声でR先生と話をしたり、場合によっては、廊下に出て話を聞いてもらったりもしました。
 ただ、R先生は、新3年生について、「あの人たちも、ラグビーを完全にやめずにチームに残っているわけだから、2年生のM君をキャプテンに指名したからといって、決して見捨てないでくださいね」と、言われたことがあります。
 その言葉は、私の心の表面に、じつはずっと突き刺さっていました。
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