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スリーアローズ・ストーリー 17

 とにかく、そんなふうにして、これまでの自分のやり方や考え方に軌道修正を加えたりしてみたのですが、やはりチームは思い通りにはまとまりませんでした。
 R先生のおっしゃる通りだったのです。最上級生である3年生が、本当の意味で必死にならなければ、全体のモチベーションも上がるわけはないのです。
 ただ、高校スポーツの難しいところは、彼らの活動には明確な期限が決められているということです。時間をかけて3年生と向き合い、やる気になるまでじっくり待つということは、現実的ではありません。そうやって待つ間に、卒業を迎えてしまいます。そうして、彼らよりも一生懸命になっている下級生たちの心がすり減ってしまいます。
 家庭教師のように、1人の生徒に対応するのであればじっくり待つことは教育的です。しかし、あくまでチームで行う高校の部活動には、様々なルールが必要になってくるのは社会生活と同じだと思うのです。そんな葛藤が続きました。
 そうして、あっという間に秋になりました。前年度の激闘から1年、チームは個人技に頼るばかりで、全体のレベルはあまり上がりませんでした。私は2年生を中心にチームを作りながら、週1日で練習に参加する3年生にも気を配りました。何より苦しかったのは、部員数でした。その年に入部した新1年生は6人で、2年生8人、3年生は途中入部もあって5人。つまり部員は19人しかいませんでした。
 ラグビーはチームスポーツ最多の15人で行いますが、常にけが人を抱えることを考えると、部員はその倍、つまり30人は必要だと言われています。それゆえ、全国大会予選の前に1人でも練習に来なくなると、チームにとっては大きな痛手でした。
 心の中では葛藤を抱えながらも、彼らのやる気を失わないように、言動には注意を払いました。非常に疲れはしましたが、今思えば、監督として大切なことを体得したのだとも思います。
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