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スリーアローズ・ストーリー 24

 カズは高校時代のチームメイトでした。彼は名門校のスタンド・オフとして、重圧を感じながらも努力し続けましたが、先述の通り、私たちは花園に出場することはできませんでした。
 カズは、私と違いラグビーで大学進学を考えていました。ところが、第1希望である関東の名門大学のセレクションを間近に控えた時、肩に大けがを負ってしまい、手術を余儀なくされ、無念にもその大学を諦めることになりました。
 しかし彼のラグビーに賭ける思いは冷めることなく、結局一般入試を受験して九州の大学に合格し、ラグビー部に入部したという経歴をもっていました。
 その後ちょくちょく会うことはありましたが、国語教師として就職した私が、カズとラグビーの話をすることはありませんでした。それが、ラグビー部の監督になった後、高校の同窓会で会った時、カズがいきなりこんなことを言ってきました。
「まず、ターゲット・チームに勝つという明確な目標を設定し、そのために何をどうすればいいのか、具体的プランがいる。何も考えずにただ練習をしても、時間の無駄だね」
 それはちょうど新人戦の1ヶ月前のことで、M君たちの実力で何とかなるだろうと甘く考えていた私には、カズの言葉が腹に落ちることはありませんでした。それが、思わぬ大敗を喫して実家の布団の中で悶々とふさぎ込んでいる時、その言葉が鮮明に蘇ってきたのです。
 それまでも私は、目標を達成するためには、誰かの協力を仰ぐというスタンスでいました。しかし、それは、他チームの関係者であったり、他の学校の教員であったりと、どこかで利害関係があり、一番大切な部分を教えてはもらえないという実感がありました。
 この時、カズはラグビー社会人リーグのトップ選手になっていました。間違いなく、最強の協力者でした。
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Author:スリーアローズ
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