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スリーアローズ・ストーリー 26

 H商工と言えば、それまで8年連続で花園出場している強豪校です。M君たちは、前日に負けたO高校ではなく、あくまでH商工をターゲットとすることで一致していました。
「H商工に勝つということは、当然O高校にも勝つことになる」と、M君は言い切りました。
 カズが選手たちに会いに来てくれたのは、ミーティングの1週間後でした。社会人ラグビーのシーズン中で、彼は彼で忙しかったはずですが、わずかな休暇を使ってわざわざ車で3時間かけて足を運んでくれたのです。
 いくらラクビー部に入部しているとはいえ、さすがに社会人のトップ選手の指導を受けるとなると、選手たちは緊張気味でした。私はというと、高校時代のチームメイトがたくましく成長した姿に刺激を受け、同時に、彼からはきっと最新のラグビーを教えてもらえるだろうという静かな興奮がありました。
 まず、カズは、グラウンドの上に選手たちを座らせ、こう語りかけました。
「1週間前に監督がミーティングで話したと思うけど、今から君たちには、どこの学校でも教えてもらえないようなラグビーを伝えます」
 私はカズからビデオ撮影を頼まれていました。これからすべての活動の記録を取っておくこと。なぜなら、人間とは忘れるものだから。彼はそう言いました。
「君たちは、『1年以内に、H商工高を倒して、花園出場する』という目標を立てましたね。いいかい、目標というものは、絶対に達成しなきゃならないんだ。だから、今日からそこに向かって計画を立て、月ごとにクリアすべき課題を設定し、そのうえで、1日のメニューを決めて、取り組んでいきます。ただ、その中で、どうしても忘れてはならないことがあります」とカズは言いました。
「ラグビーとは、あくまで、君たちが大人になるための教育ツールだということです」
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Author:スリーアローズ
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