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スリーアローズ・ストーリー 31

 カズが広げたA3用紙に改めて目をやると、12月の欄に「準決勝でO高校に35対10、決勝ではH商工に16対7で勝ち、花園出場を決める!」と特太ゴシックで書かれていました。そのゲームに向けて、数ヶ月ごとに練習試合の予定が細かく立てられ「仮想O高校のチームに2トライ差をつけて勝つ、とか、仮想H商工のチームに1トライ差まで詰め寄る」などと、点差まで記されていました。
「この計画通りに行けば、目標は達成できる。もし、うまく行かなかったら、それまでの目標のどこかが達成されていないということだから、フィードバックして、重点的に復習すればいい」とカズは紙面を指さしながら説明しました。
 試合の下の段には、その週に行う練習のメニューも細かく書かれていました。つまり、その計画表を見れば、どの週にどんな練習をし、それがどんな力と結びつき、目標達成のどの部分に関わるのかが、一目で理解できるようになっていました。
「俺は1ヶ月に1回成果をチェックしに来る。その月の目標が達成されたかを確認して、できていれば次の段階の練習を選手たちに伝える。お前は、練習の意味をしっかり理解して、選手たちに繰り返し実践させてほしい。もし不明な点があれば、ビデオで記録を取って、俺に送ってくればいい」
 カズはそう言いました。
 お前の方は、忙しくないのか? と思わず聞くと、「高校時代に叶わなかった花園出場の夢を、今叶えたいんだよ」と返ってきました。「あれから俺は、何度も挫折しながら、ラグビーと向き合ってきた。そうして、俺なりの理論を体得して、今の地位にいる。俺は、これまで積み重ねてきた理論が高校ラグビー界に風穴を開けることができるのを実証したいんだ。お前と一緒にね」
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Author:スリーアローズ
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