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スリーアローズ・ストーリー  33

 4月に入り、ついにM君たちは最上級生へと進級しました。その後カズは春休みの間に学校を訪れ、新しい目標である「パススキルの向上」を達成するための練習メニューを伝えてくれていました。
 始業式の1週間後には、さっそく春季県大会が行われました。次の大会のシード権に関わる大切な大会だったのですが、カズはこのゲームに関して、
① コアを使い「ずらす」ことによって前に出ること
② パスミスをなくすこと
というきわめてシンプルな課題を与えました。
「ラグビーの華」と言えばやはり一撃で相手をなぎ倒すタックルです。にもかかわらずカズは、公式戦の目標として激しいプレーを一切要求しませんでした。彼はメールで「勝敗は気にしなくてもいいから、この2つの課題が達成できるように意思統一してほしい」と言ってきました。そしてその後には「きっと、それだけで、まともなゲームができることに選手たちは気付くだろうよ」と私だけに書かれてありました。
 カズの言った通り、選手たちはおもしろいように前に出て行きました。むやみやたらに敵に激突するのではなく、適度な間合いを見計らいながら、コアを使ってどんどん「ずらして」前進していきました。そうして行き詰まりそうになった時には的確なパスを出しました。優位な体勢でパスを受けた選手も、スピードで相手をかわしていく。そんなシンプルで合理的な攻撃だけで、立て続けにトライを重ねていきました。
 たった2ヶ月の間にこうも変化した選手たちを見て、私は興奮しました。カズの存在はもちろん大きかったわけですが、その理論を自分たちのやり方で消化し、実践している選手たちを頼もしく感じました。次の準決勝の相手は、O高校でした。
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