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スリーアローズ・ストーリー 45

 いつしか保護者の方々は、熱烈なサポーターになっていました。試合だけではなく、放課後の練習にも応援に足を運んでくれたり、心温まる差し入れもいただいたりしました。何よりうれしかったのは、練習試合で交流したチームの保護者と仲良くなり、HPの掲示板を通じて、情報交換したり、励まし合ったりするようになったことです。
 他県では、受験のためにラグビーを引退するチームは少ないという事情を他の保護者から教えてもらい、スリーアローズの保護者の中でも最後までラグビーと部活動を両立させようという、新たな機運が出来上がりました。
 部活に燃えた方が勉強の集中力も増し、成績も伸びる。「文武両道」は、誰かに強制されるのではなく、自ずと成り立つのだという私の経験則を、保護者の方々が深く理解してくださったのです。「教育のブランド化によって保護者を味方につける、そうすればお前もやりやすくなる」というカズの予言が現実となりました。
 そういえば、初めてラグビー部の監督になった3年前、一番悩んだのは選手たちの早期引退でした。しかし、もはや、ラグビーと受験のバランスについて悩む必要はなくなり、むしろ選手たちが「文武両道」を目指して努力しているということ自体が、スリーアローズのブランドを彩るようでした。
 これで自分は長いことスリーアローズに携わるための礎を築くことができたのだと、グラウンドを取り囲む松の木々を見ながら、ひそやかな充実感に包まれていました。
 ところが、幸せな瞬間とは長くは続かないのだということを思い知らされる出来事が直後に起こりました。結果的に私は、その翌年にスリーアローズを去らなければならなくなったのです。今思えば、保護者と選手たちに囲まれたこの瞬間が、私のラグビー人生の中で一番きらめいていたのかもしれません・・・
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Author:スリーアローズ
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