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私の年越し その1

 新年早々、ちょっとディープな話です。
 昨日「大晦日にスペシャルな仕事が入った」と書きましたが、私の年越しは、その「仕事」一色に染まったような気がします。
 昨年末、国内で鳥インフルエンザが発生したことが報じられましたが、あまりに規模が大きく、その収束のための人手が足りないということで、普段養鶏とはほとんど関連性のないところで働いている私にもお鉢が回ってきたのです。
 突然の電話で伝えられた業務内容は「鶏舎内の消毒と鶏の殺処分」。
「厳重な防護服を着ての作業なので、飲食とお手洗いは難しく、体力を消耗することが予想されます。頑張ってください」という指令が、メールで追加されました。
 高校生の頃、学校のグラウンドの隣に鶏を食肉に加工する工場があり、鳴き声と特有の匂いが風に運ばれてきて、大学を卒業するまでは鶏肉を食べることができなかった私です。
 とはいえ、どうしても人手が足りない、誰かがやらないと鳥インフルエンザのウイルスが蔓延してしまう、そう思い直し、大晦日の朝、指令通りにベースキャンプになっている体育館に行きました。
 そこには、想像以上の人と物資であふれていました。県内外から人手が集められているようで、およそ大晦日の雰囲気ではありませんでした。仕事は3交代制で、私の割当ては昼前から夜までだったのですが、前の班は徹夜の作業だったらしく、ベースキャンプにはクタクタになられた方がストーブに当たられていました。それを見て、あぁ、俺もやらなきゃいけないなと諦めがつきました。
 メディカルチェックを受けた後、大型バスで鶏舎まで運ばれ、真っ白な防護服と分厚いマスクとゴーグルを装着した途端、大雨と雷が大地をたたきつけました。防護服にはイニシャルだけが記され、一緒に作業する人が誰か分からぬまま、見た目よりも固い鶏糞をスコップで除去しはじめました。
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