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春の空

 昨日までの疲労が抜けず、朝からなかなか仕事がはかどりませんでした。しかもこういう日に限って、重要な会議が開かれたり、期限付きの仕事に追われたりするものです。栄養ドリンクやしょうが湯を飲みながら、何とか仕事と向き合いました。
 ことのほか長く感じられた1日の仕事を終え、ちょうど就業時間を告げるチャイムが鳴った後のことでした。窓の外を見ながら、だいぶ昼間が長くなってきたのを実感していると、突然携帯電話が震えました。去年まで一緒に働いていた先生からでした。
 その先生は、5年前、ラグビー部の監督を辞めて選手たちと別れた私を励ましてくださり、もう一度自信を与えてくださった方でした。当時私は「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉を何度も思うほどでした。それが、その先生も今年度から別の高校への転勤が決まり、私と同じタイミングで前任校を離れることになっていました。
 外に出て、冷たい夕暮れの風に吹かれながら受話器を耳に当てると、先生は「昨日のブログを見て、卒業式に行ったんだなと思って電話しました」と開口一番言われました。
「やっぱり、学校を離れると、寂しいものなんでしょうね、思わず共感してしまいましたよ」と先生は寄り添うようにそう続けました。
 私がつらかったのは、せっかく卒業式に行っても、教え子たちに会うことができなかったことだった、でも、かえってそのことにより、自分が学校を離れたことを真に実感し、今の仕事にまい進するための心の整理がつくことにもなったのだと言うと、先生は具体的なコメントはせずに、受話器越しにただうなずいてくださいました。
 通話を終えた後、「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉が、再び心に入ってきました。そうして、この電話はきっと必然的なものだったのだと妙に納得させられました。見上げると、春の青空に夕暮れを告げるピンク色の雲がかかっていました。
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スリーアローズ

Author:スリーアローズ
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