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基地のある町で

 何年かぶりに、助手席に乗ってドライブしました。
 今年行われる国際交流イベントのボランティアスタッフを募集するために、高校を訪問することになったのですが、その主担当の上司が1人では心細いからと私を指名し、運転までさせるのはさすがに気が引けるというので、そうなったわけです。
 片道2時間にわたる長距離ドライブの目的地は瀬戸内海に面した米軍基地のある町でした。オフィスを出た時には多少雲がかかっていましたが、高速道路に乗り、海が近づくにつれて青空が広がり、いつしか太陽がまぶしいくらいに降り注ぐようになりました。
 それにしても、助手席って、悪くないですね。自分でハンドルを握っている時には気付かない景色が入ってきて、新鮮な気分にさせられます。
 とはいえ、肝心の交渉の方は思うようにはいかず、忙しい高校生にはボランティアに参加する時間がないと言われ、私たちは肩を落として学校を後にすることになりました。
 午後からは、丘の上の高校を訪ねました。玄関から見下ろすと、目の前には電力会社の火力発電所があり、その向こうには濃紺の海が大きくのどかに広がっていました。校長室のソファからもその光景は見渡され、思わず「きれいですね」と私は感想を漏らしました。
 すると校長先生は、今日は静かだが、普段は米軍の飛行機が低空を飛び交ってものすごい音がするのだと穏やかな顔つきで言われました。それから、ぜひうちの高校の生徒にボランティアをさせてくださいとの回答もいただきました。
 帰りは道ばたの自動販売機で缶コーヒーを買い、上司と2人でそれを飲みながら再びドライブをしました。
 空はどこまでも青く透き通っていて、その真ん中を1本のずぶとい飛行機雲が走っていました。カーラジオからは、ウクレレがつま弾くビートルズの『In my life』が聞こえてきました。
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Author:スリーアローズ
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