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コロンブスの卵 その4

 もちろん、私にも、そういう恐れが全くないわけではありません。しかし、田舎の生活を心から楽しそうにしている彼らを見ていると、こうも思うのです。
 彼らは、この土地を愛してくれるかもしれない。
 多くの若者が都市へ流出している今、この土地を愛してくれるというだけで、ほんとうにありがたいのです。
 夏目漱石が近代化を危惧した100年前からすると、私たちの生活は大きく変わりました。しかし、表面は変わっても、精神はあまり変わっていないかもしないと思うことがよくあります。だとすれば、私たちは、動じることなどない。いくら時代が変わっても、精神が変わらないのなら、変化を受け入れることはそんなに怖いことではないはずです。
 故郷から離れた若者が戻るようにすることは大切です。ただ、それと同時に、自分たちの故郷に、異文化を受け容れることもまた、1つの方法かもしれません。
 そのことは、たしかに、一抹の寂しさを覚えます。しかし、日本人は、古くから広い心で受け入れることによって文化を作り上げてきたという側面もあります。東大寺の大仏殿も、比叡山延暦寺も、長崎の出島も、すっかり近代化され洗練された東京の街並みも、異文化を取り入れながら作られたものです。
 ところで、古語に「あきらむ」という言葉があります。現在の「あきらめる」の原型で、「物事がはっきりと見えるようになる」という意味です。
 つまり、「あきらめる」ことは次につながるということです。ケンカをしても、お互いに傷つけあうだけで、得るものなど何もない。ならば、あきらめて、受け容れよう。
 しかし、実際、このことが一番難しいのです。なぜなら、私たち人間は、弱くて脆いプライドを抱え込んでいるからです。
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スリーアローズ

Author:スリーアローズ
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