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夕焼け

 自分の半生を振り返ってみると、社会に対して最も懐疑的、というか反抗的だったのは、就職した後で、年齢でいうと20代後半のことでした。
 学生時代は権力に対して無頓着に生きてきた私にとっては、こんな自分もあったのかと戸惑いの毎日でした。その頃は、どうしてみんな「やさしくない」のか、という失望感を常に抱えていました。尾崎豊の『15の夜』とか、ビリー・ジョエルの『オネスティ』の世界ですね。廊下の鏡に映る自分はいつもうつむき加減で鋭い目つきをしていて、同僚や先輩からはますます孤立していき、まさに悪循環でした。
 それが、最近になって、考えが変わってきたのを感じています。というのも、私の周りには「やさしい」人がいるのです。
「やさしい」人とは、細部まで考えることができる人です。ただ、皮肉なことに、そういう人は、いろいろと考えすぎてゆとりがない。つまり、「やさしい」人は、えてして、ギリギリのところで生きることを余儀なくされているのです。
 そこへもってくると、実際に他人に手をさしのべることができる人は、心にゆとりがあるのだと思います。では、どうやってゆとりを作るか、これは案外、技術的なことかもしれません。たとえば、あまり時間をかけずにテキパキと物事を片付けることができる人とか。時間的なゆとりが心のゆとりにつながるわけです。
 しかし、誰もがそうやってスマートに生きることができるわけではない。むしろ、不器用に前に進む方が人間らしい。じつは、そういうどろどろした現実において、他人に「やさしく」したいのに、自分のことで精いっぱいだという人がたくさんいるわけです。
 周りに注意深く目を向けると、「やさしさ」を心のうちに隠しながら、何とか自分の目の前にある現実を必死に生きている人がたくさんいることに気付くのです。
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Author:スリーアローズ
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