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飛行機の中の案山子

 東京から帰るJALのエコノミークラスの席でイヤホンを挿して音楽を聴いていると、さだまさしの『案山子』(かかし)が流れてきました。
「元気でいるか 街には馴れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る」というあの有名な曲です。
 今でもたまにラジオで耳にすることはありますが、帰京する飛行機の中で聴くと、特別な感慨がありました。特に「手紙が無理なら 電話でもいい 『金頼む』の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ」というところがぐっとこみ上げてきました。これまで母親に心配や迷惑をかけたことが次々と思い起こされてきたのです。
 いつも実家にいてくれる当たり前の存在であるがゆえに、普段は大げさな感情は抱かないわけですが、今日のさだまさしの歌声は、その「当たり前の存在であることのありがたさ」をしみじみと実感させてくれました。
 そういえば、おふくろと初めて東京に行ったのはまだ小学生の頃で、ディズニーランドが開園した年のことでした。あの時はおふくろと妹と3人で、寝台特急に乗って千葉の親戚の家に行きました。今ではほとんど白黒の記憶になっていますが、どこかあたたかい思い出です。父親が遠洋漁業の漁師でめったに家に帰らなかった分、母親はほとんど女手1つで育ててくれました。今思えば、幼かった私たちにディズニーランドを見せてやろうと、お金を貯めて奮発してくれたのだろうと想像します。
 あと何回母親と東京に行けるだろうかと考えると、時の流れと人生のはかなさを痛感せずにはいられません。「当たり前の存在」ともいつかは別れなくてはならない、だからこそ今を大切に生きるしかない。飛行機の中の『案山子』は私の胸をぎゅっとつかんできました。
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Author:スリーアローズ
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