スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

葉桜の詩(うた)

 ここのところ出張が続いていたので、今日は久しぶりに職場での仕事です。
 朝、駐車場に車を止めてオフィスまで歩く途中に、大きな桜の木が2本あります。少し前までは、見事なまでに咲き誇っていたのに、いつの間にか完全な葉桜と化していました。
 そういえば、兼好法師が『徒然草』の中で、こんなことを言っています。

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは

 桜の花は満開の時だけを、月は満月の時だけを見るのがいいのだろうか、いや、そんなことはない。咲く直前や散った後を見て、様々に思いを巡らすのがいいのだという意味です。
 さらに兼好は、「男女の情」も同じようなものだと言っています。
 いつでも会えてラブラブの状態よりは、付き合う前や、別れた後にこそ恋の趣があると。1人の寂しい夜を過ごし、あの人は今頃何をしているのだろうかと遙かな思いを馳せる時に、恋に落ちていることを実感するのだと。
 花が完全に散ってしまった桜の木を見ると、いつも『徒然草』のその段を思い出し、これまで出会っては、別れていった人たちのことを思います。お世話になった人、仲の良かった友達、自分の人生に影響を与えてくださった方のことを思い出し、同時に時間の経過を実感します。
 桜の満開は限られた時間です。それを愛でる瞬間は何よりも代え難いものですが、だからこそ散った後になって静寂が訪れます。人生とは、過ぎていった時間をなつかしく思い起こす静寂なのかもしれません。 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

作者

スリーアローズ

Author:スリーアローズ
*** 
旅に出ましょう
それも
とびっきり寂しい旅に・・・

最新の文章
リンク
みなさまの声
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
目次
月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。