スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

500円玉と雪

 国産腕時計の最高峰といわれるグランドセイコーがどうしても欲しいということを、以前書きました。しかし、自分には高額のためにそう簡単に手に入れることが出来ない、それで、500円玉をコツコツと貯金箱に入れているという涙ぐましいネタでした。
 あれから数ヶ月。100円ショップで買った貯金箱がそろそろ満タンになってきました。500円とて、私にとっては貴重だから、どんどん貯めてゆくわけにもいかない、それで、買い物をしたお釣りでキラキラした新しい硬貨が出た時だけ、それを大事に取っておいて、帰ってから貯金箱に入れるようにしています。
 それゆえ、貯金箱の500円玉はどれも輝いています。グランドセイコーを手首に巻くにはまだまだ先は長いわけですが、それでも目標額に達成した時、この思い出の詰まった500円玉たちを時計屋に渡すのも、なんとなく哀しくなってきました。
 恋多き女性として知られる和泉式部が、平安時代にこんな和歌を詠んでいます。

 待つ人の いまもきたらむ いかにせん 踏ままく 惜しき 庭の雪かな
 
 愛しいあの方の訪問をずっと待っている、でも、今来られたらどうしましょう。美しく積もった庭の雪は、だれにも足跡をつけてほしくないわ・・・
 和泉式部にとって、庭に積もった雪は、首を長くして恋人を待った時間そのものであり、恋人への思いを象徴していた、だからこそ、恋人の足跡さえもつけてほしくなかったわけです。
 もちろん、私の500円玉が和泉式部の雪のような文学的世界をもっているわけではありませんが、長い間の思いがこもったものには、やっぱり愛着が湧くものです。それは、とりもなおさず、その間を生きた自分への愛着なのです。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

作者

スリーアローズ

Author:スリーアローズ
*** 
旅に出ましょう
それも
とびっきり寂しい旅に・・・

最新の文章
リンク
みなさまの声
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
目次
月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。