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虹色の絵

 先日、画家の友達と飲む機会がありました。
 彼は高校時代からマンガ家を志していましたが、上京してプロのアシスタントをしているうちに人脈が広がり、画家を目指すようになったというわけです。
 今は東京を中心に気鋭の仲間たちと展覧会を開いていますが、昼はラーメン屋で、夜は警備会社でアルバイトをしながらの生活を送っています。
 さすがに高校時代と比べると、表情に人生が刻まれてはいるものの、目標を持っている人間らしく、瞳は深く輝いていました。
「これまでは、絵が売れることだけを考えて、客を意識して描いてたんだけど、今は自分のために描いてるよ。それじゃ、ほんとはいけないんだけどね」と彼は、ハイボールを飲みながらつぶやきました。
「本気で絵を売ろうと思ったら、ちゃんと市場調査をして、確実に需要があるものを作らなければならない。完全に商売だね。それが嫌なら、ガウディみたいに大金持ちのパトロンでもつかないとやっていけない。絵で成功することは、宝くじが当たるようなもんだ」
 彼は、苦笑いを浮かべてそう言いました。
「ただ、自分のために描くようになってから、気づいたこともある。肖像画でも風景画でも目の前にある対象を描いてきたけど、実は、絵の中には未来も含まれてるんじゃないかって思う」
 その言葉は、不思議な響きを持って胸に入ってきました。
 今の自分は、当然過去の自分の積み重ねの上に生きている。しかし、同時に、未来の自分も含んでいる。今、ここで起こること、うれしいことも哀しいことも、すべて未来の色に染まっている。当たり前のようで、新鮮な発想でした。
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スリーアローズ

Author:スリーアローズ
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