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1人で生きるということ

 体育の日の午後、あまりにいい天気だったので、ランニングをしようと思い立ちました。
 車を少し走らせて、橋を渡り、島に上陸しました。島と言っても、集落やオートキャンプ場やレストランがあって、リゾート地になっているのですが、それは島の東半分のエリアに集中していて、今回足を踏み入れたのは、その反対の西半分のエリアでした。
 すっかり廃墟と化した造船所の跡地に車を止め、スポーツグラスをかけ、ストップウォッチを手にして、海沿いの道を走り始めました。5分もたたないうちに廃校になった小学校が現れ、雑草の生えたグランドではスポーツ少年団がソフトボールをしていました。
 その先の古い漁港の周辺には、商店や水産加工場がありましたが、そこを過ぎてからは、人や車の陰はめっきり少なくなり、道も細く、さらに進むと、雑草に覆われた古い別荘や廃業して崩れかかったリゾートホテルが次々と現れました。  
 さすがに不気味になってきて、いつ引き返そうかと考え始めていると、右手に湖が現れ、左側に広がる海と湖とを隔てる細い橋立の上を走ることになりました。
 人気はなく、この遊歩道を抜ければ対岸にたどり着くであろうことは分かっていましたが、小心者なのに頑固者の私は、引き返そうか走り切ろうか迷いながら、とりあえず足を前に運びました。
 すると、雑草に覆われた道の向こうから、ランナーが近づいてくるではありませんか。彼は私よりもこなれた走りで、すれ違いざまに挨拶をして、あっという間に走り去っていきました。
 彼の登場により、それまですくんでいた脚に力が入り、結局、不気味な橋立を最後まで抜けて、湖の対岸にたどり着くことができました。
 やっぱり孤独を救ってくれるのは、他人なのだな、とつくづく実感しながら、元の漁港まで戻ってきました。廃校のグラウンドのスポーツ少年団の子供たちは、夕日に包まれながら練習後のグラウンド整備をしていました。 
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Author:スリーアローズ
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