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♪箱根の山は天下の嶮♪

 何年前のことでしょう、都心でプリウスを借りて箱根までドライブをしたことがあります。
 皇居の前から品川に抜けて横浜経由で行くつもりでしたが、ナビゲーションには渋滞のサインが出ていたので、やむをえず用賀から東名高速に乗ることにしました。
 秦野中井のインターチェンジで高速道路を降りてまもなくすると、大磯の海岸がどこまでも長く伸びていて、相模湾に打ち寄せる白波の彼方には太平洋が広がっていました。
 そのまま国道1号を西に進み、酒匂川の橋を渡り、小田原を通過した時、今まで広がっていたセルリアンブルーの空が突如として暗くなってきました。山陰に入ったのです。
 ついさっきまで都心にいたのが信じられないくらいの、霊験あらたかな世界に入ってゆくのを感じつつ、まずは箱根湯本の立ち寄り湯で体を休めることにしました。
 大きく取られた浴室の窓の外には、紅葉しかけた森が迫っていて、葉の間からは陽光がガラス片のようにキラキラと顔を覗かせていました。
 風呂から上がり宮ノ下に向かっていると、古く細い道路には車が連なっていて、時間をかけてだらだらと進んだところに富士屋ホテルが現れました。ホテル直営のベーカリーで買ったあんパンとカレーパンは、どこかなつかしい味わいでした。 
 カレーの香りを口に残したまま宮ノ下を抜けると、登り坂が急になり、くねくね道の連続で、陽光と山陰が交互に現れてきました。普段は大人しいはずのプリウスのエンジンでさえ唸りを上げ、運転している私もが山に挑んでいるような気持ちにさせられました。
 ようやく小涌谷を越えてからは、勾配がなだらかになり、運転もたやすくなりました。
 やがて、箱根の山々に囲まれた巨大な露天風呂のような芦ノ湖が見えた時、その湖面には光が贅沢に降り注いでいました。車から降りて湖畔の風景に参加していると、ああ、箱根に登ることとは、この自然との対話、いや、自然への挑戦なんだなと実感しました。
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