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Portrait in my heart

 中耳炎になってしまいました。
 思い起こせば、初めて発症したのは小学3年生の時で、5年生の時には大学病院で鼓膜にプラスチック製のチューブをはめ込むという手術まで経験したわけですが、あれから数十年、ずっとこの症状とつきあっています。
 耳の奥に水がたまっている不快感と激痛、それがまた脳に近いところで起きるので、何をするにも憂鬱になってしまうということで、この病気だけは何年経ってもうまくつきあうことができないとため息をついているところです。
 仕事にも少なからず支障をきたします。痛みもさることながら、つらいのは、自分の声がこもってしまうことです。何かを話すたびに、声が不気味に響き、それが自分の声とは思えないほどです。頭の中が水がめにでもなっているようで、自分だけがプールの底にいるような孤独感を覚えます。
 ただ、すべての物事には陰と陽がある、これは中耳炎にも言えることです。
 職場の声は聞こえないし自分から話す気にもなれないから、一人で黙々と仕事をこなそうと腹をくくり、その分、日頃はなかなか手を付けられない仕事を進めることができます。
 外界との接触が少なくなると、普段はつかみにくい「自分」が目の前に立ち現れてくるようで、これがまた新鮮でもあります。心の中の「自分」は、生意気で、寂しがり屋で、それでも、どうしても憎みきれない顔をしています。 
「あぁ、君が僕なんだね」 
 一日中鼓膜の奥がキンキンと痛みはしましたが、今日ばかりは、そんな「自分」と静かに向き合うことができたような気もします。
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スリーアローズ

Author:スリーアローズ
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