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時代

 伯父が大工の棟梁だったこともあり、自分の家を作る時にはかなりこだわりました。
 国産の木材を使い、壁は漆喰にして、床と建具は無垢材にする・・・完成する前に私の頭の中ではすでにイメージができあがっていました。
 で、私のようなわがままな客に対応するには、メーカーの担当者もずいぶんと大変だったのでしょうが、幸い担当のSさんは細かいところまでオーダーに応えてくださる方で、ほぼ思い通りの家が完成しました。
 それが、もっとうれしかったのは、アフターサービスも行き届いていて、不具合やメンテナンスなど、すぐに駆けつけて、しかも無料で行ってくれました。大手ハウジングメーカーではなかなかこうはいかないという話を他の人から聞き、田舎の工務店ならではの対応に、信頼度もぐんとあがっていました。
 ところが、先日、メーカーの人から、Sさんが昨年末に退職されたという電話が入りました。定年まではあと少し残っているが、現場の仕事がきつくなったのだという説明でしたが、私には寂しさだけが残りました。
 人口減少社会を迎え、なかなか新築が伸びない世の中で、ハウジングメーカーも他の企業同様、生き残りをかけて必死になっています。Sさんの会社も、新築だけではなくリフォームや家具の販売、それからカフェなども手がけるようになり、どんどんおしゃれになっていて、顧客である私としても、歓迎すべき変化でした。ただ、もしかすると昔ながらの仕事師であるSさんにとっては、そういう変化について行けなかったのかなとも想像します。
 10年前と比べるとすっかり洗練されたショールームの中に、Sさんの威勢のいい声が聞こえなくなってしまい、なんともいえない気分になりました。
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スリーアローズ

Author:スリーアローズ
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