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キラキラ 216

 ふと目が覚めた時、奈月は僕にぴたりと寄り添っていた。月明かりが、彼女のくびれた腰のあたりに陰影を与えている。いつの間にか、僕たちは揃って眠りについていたようだ。
 僕は、おぼろげな意識の中で、汗ばんだ彼女の乳房を手で包み、乳首を触った。眠っている奈月だったが、僕がそうすると、かすかに反応した。僕はさらに彼女を深く抱きしめた。
 次に目が覚めた時、今度はペニスが鉄のように固くなっていた。僕は無意識のうちに彼女のおしりの奥に手をやっていた。そこは十分に濡れていた。僕はペニスをあてがうと、奈月は一瞬受け容れてくれるかのような雰囲気でもあったが、すぐに両膝を伸ばしておしりを遠ざけ、静かに首を振った。
 僕はどうしても奈月がほしくなった。それは理性で制御できるようなものではなかった。僕は彼女の太ももの間に顔をうずめた。だが奈月はおしりをさらに遠ざけて拒否した。
 僕はたまらなくむなしい気持ちになった。胸の中がもみくちゃにされた紙屑のようになった。仕方なく元の体勢に戻り、さっきのように奈月を抱きしめた。すると彼女は赤ん坊みたいに力を抜き、安らかに僕の胸の中に落ち着いた。
 奈月のぬくもりは、なぜだか懐かしく思われた。以前、どこかで同じように抱き合ったような気がしてならなかった。それがいつだったか、今すぐにでも思い出せそうだった。だが、あとわずかで追いつかない。その記憶はいつでも手に届くところにぶら下がっていながら、いざ手に取ろうとすると、ほんの少しだけ遠ざかり、僕の両手の間を意地悪くすり抜けて行く。
 それでも僕は、なおも記憶を追いかけた。記憶の解明が奈月と僕との正しい関係を築き上げてくれると確信できた。何度も奈月の名前を呼ぶ。奈月はその声が聞こえているはずなのに、僕の手の届かないところを小走りで進んでいる。そのうち僕は、息切れがしだした。もう無理だと諦めはじめた・・・
 次に目を覚ました時、部屋はうっすらと明るくなっていた。隣に奈月はいなかった。
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スリーアローズ

Author:スリーアローズ
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